堺市西区 歯科 歯医者

根管治療。根管治療は歯の歯根の中の治療で、神経を取る治療を含む根の中の治療が含まれます。そのなかでも一度神経を取る治療を行った歯が、何らかの原因で根管内に細菌が感染したことにより再度根管治療を行う治療を再根管治療といいます。

再根管治療（リトリートメント）とは？

過去の根管治療が不十分であったり、隙間からの細菌の漏洩や何らかの原因で根管内に細菌が再度感染することで再び行う根管治療のことです。

再根管治療が必要となる原因

• 充填物が経年的に劣化し、剥がれて接着が失われたり、隙間があいた所がか細菌が侵入した場合
• 根管が複雑で狭窄しているなどの事情で前回の根管清掃が不十分となっている場合
• 過去に治療した歯に強い負荷がかかっており、ヒビが入った所から細菌が侵入した場合

再根管治療を行う際の問題点

• 再根管治療を行う場合は初回の根管治療より成功率が下がる
• 根管治療の実施回数にも限度がある。
• あまりにも大きなコア（土台）が入っている歯や、残存する歯質が少なすぎると治療を行うことが難しい場合がある
• 歯根にヒビが入っていたり、割れが原因で細菌感染が起こっている場合は、再根管治療では治癒しないもしくはまた再感染が起こる可能性がある。（抜歯適応となる）

再発率の低い根管治療とは

根管内がしっかり清掃され無菌的あること

虫歯の残存や根管内に細菌が残っていると再発するリスクが高まるため、複雑な根管であったり、狭窄して細く曲がった根管であったとしてもしっかり確認しながら機械的にも化学的にも根管内を洗浄し綺麗にする必要があります。

根管内にお薬がしっかり入っていること

根管内に入っているお薬に隙間があったり、根の中が不十分な状態でお薬を入れようとすると接着せずに細菌が漏洩し感染がおこる原因となります。緊密にお薬で満たすことが重要で、さらに最近はバイオセラミックシーラーという新しいタイプのお薬を用いることが主流となっています。

症例紹介

主訴	歯茎が痛い、歯が痛い
治療内容	右下６感染根管治療
治療期間・回数	３週間　３回 根管治療後は土台、冠の治療が必要となります。
標準費用(自費)	保険治療の料金に準じる
リスク・副作用	治療の刺激により術後に痛み、腫れ、咬合痛を生じる可能性があります。

狭窄した細く曲がった根管を高拡大下での視野で内部を確認しながら、まずは過去の古いお薬を除去し、それから先も少しずつ器具を進め根尖部分を目指していきます。

歯根部分を清掃する器具（ファイル）はニッケルチタンでできており、細くてもしなりのある、形状記憶製がありすぐ折れたりしないようになっています。

根管治療は患者さんにとっても目に見えるような変化があることは少なく、また治療回数もかかるため治療をしんどく感じられる方もいらっしゃるかもしれません。ただ不十分な状態で終えてしまったり中断してしまうと後々トラブルが起こる可能性が高くなります。根の治療は大切な治療ですので頑張って治していきましょう。

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