スポーツドリンクと虫歯

夏真っ盛りのこの時期、運動時や、日常での熱中症対策としても水分をしっかりとっておられることと思います。

その際にスポーツドリンクを飲んでる方が多いかと思いますが、注意してもらいたいことがあります。

まずは含まれる砂糖の量。

ポカリスエット、アクエリアスに含まれる砂糖の量

身体に良いイメージですが相当量の砂糖が含まれています。

世界保健機関(WHO)の指針では食事以外で1日に摂取してもよい糖分は大人で約25g程度となっている為、500mlのスポーツドリンクたった1本で1日の必要摂取量を超えてしまいます。

またスポーツドリンクの pH は 3.6-4.6 (pH 5.4 以下ではエナメル質の脱灰が起こりやすくなります)と低くスポーツドリンクを小まめに取り続けると、絶えず口腔内に残存することとなり虫歯の原因となってしまいます。

水分補給をしながら虫歯にならないようにするにはではどうしたらよいのでしょうか?

虫歯にならないようにする為のスポーツドリンクを飲用する際のお子様向けの対策として日本小児歯科学会からの提言がありますのでご紹介させて頂きます。

  • 過激な運動や極端に汗をかいたとき以外は,普通の水を与える。
  • イオン飲料を水の代わりに与えない。
  • 下痢や嘔吐で脱水症状がある場合は、経口補水液を飲ませる。症状改善後は、のどが渇いたときは普通の水を飲ませるようにする。
  • 寝る前や寝ながらイオン飲料を与えないようにする。夜中にのどが渇いたときには水を与える。
  • 入浴後は水を飲ませる。
  • 寝る前に歯を磨く。やむを得ず,寝る前や寝ながら与えるときは水を飲ませる。あるいは,与えた後に綿棒や指先にガーゼを巻き口腔内を清拭する。
  • 運動で汗をかくときは経口補水液を飲み,運動が終わったら,普通の水を飲む。
  • イオン飲料のペットボトルを持ち歩きいつも飲む習慣や,食事をしながらイオン飲料を飲む習慣を付けないようにする。
  • のどが渇いたときは水を飲む。

日本小児歯科学会イオン飲料とむし歯に関する考え方より引用

確かに暑い夏は、汗といっしょに塩分も流れ出てしまっているため脱水症状が起きやすいです。

効率的な水分補給を行うためには水だけでなく、電解質、つまりナトリウムと少量の糖質も含まれていた方がより吸収されやすくなります。

その為スポーツドリンクを飲むことは悪いことではないと思います。ただし過剰に摂取することで虫歯やペットボトル症候群を引き起こしてしまうことがあります。そうならないようにうまく飲用するようにしてもらいたいと思います。

次回のブログでは経口補水液についてご紹介します。

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