堺市西区上野芝 歯科 歯医者 津久野

学校健診が始まりましたが、皆さんは虫歯は大丈夫でしたでしょうか？

学校健診で虫歯とチェックが入って、ビックリされて来院されるケースがありますが、全ての虫歯が削って治さないといけない訳ではなく初期虫歯と呼ばれる状態の虫歯は治療せず経過観察する場合があります。

今日は初期虫歯と再石灰化についてご紹介させてもらいます。

むし歯は
虫歯菌の出す酸により歯を溶かし穴があいてしまう 疾患です。

その際、まず最初に歯の表面からリンやカルシウムが溶け出すことを【脱灰】といいます。

その逆に
【再石灰化】とは
溶かされた歯のエナメル質表面に、唾液中のリンやカルシウムが戻り、再び形成され修復されていく現象です。フッ素も効果的です。

この【脱灰】がおきるとすぐ治療が必要になる訳ではありません。
なぜなら脱灰の初期段階である初期虫歯は再石灰化作用により修復される可能性があるからです。

実はお口の中では【脱灰】と【再石灰化】が繰り返されており、このバランスが取れている場合は良いのですが
これが【脱灰】に傾きすぎることが虫歯の進行につながるのです。

なぜ初期虫歯は削らないか？というと
この【再石灰化】により修復が期待できる場合があるからで

また一度削った歯は元には戻せません。削った歯は詰め物でふたをして治しますが、その隙間から年数が経つと二次的な虫歯が新たに発生してしまうリスクもあり、結果的に歯の寿命を縮めてしまう恐れがあります。

また虫歯にならなかったとしても、例えば１０代で治療したプラスチックの詰め物が物理的に永久にもつことは残念ながら難しく、生涯の中で再度詰め変えが必要となります。

゛学校歯科医会 永久歯の治る虫歯より参照゛

どれだけ綺麗に私共が丁寧に詰めた詰め物でも天然の歯に勝るものはないのです。

ただし初期虫歯や初期の脱灰に対しては再石灰化による自然治癒を期待できますが
一定の大きさに進行した虫歯は再石灰化での治癒は望めません。
その場合は早期に発見し早期治療が必要になります。

歯科医院では視診だけではなく、レントゲン写真、口腔内清掃状態、フッ化物理の使用状況などを総合的に判断して再石灰化を期待できるレベルなのかどうかをみて経過観察をご提案したり、必要な場合は早期治療をお話しています。

もしご心配だったり、分からなければお気軽にご質問、ご相談下さい。

医療法人　上野芝はやし歯科

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