お子様にこんな歯の症状はありませんか?
・4歳になる前に乳歯が抜けた。グラグラして抜けそう
・抜けた乳歯の根の部分が長い
このような場合は低ホスファターゼ症であることがあります。
低ホスファターゼ症とは
低ホスファターゼ症とは小児慢性特性疾患で指定難病に認定されており、患者数は10万人に1人の割合でみられます。
健康な骨を作る為に必要な「アルカリホスファターゼ」という酵素の量が少なかったり、働きが弱いことが原因で起こる病気です。症状は成長発達の遅れ、骨や筋肉の痛み、4歳未満に乳歯の早期脱落がみられることが特徴で、早期にこの病気を発見することができれば治療につなげることができます。
低ホスファターゼ症でおこるお口の中のサイン
外傷で歯をぶつけたとかではなく、1歳~4歳で下の前歯の乳歯がグラグラしていたり、4歳までに乳歯が歯根ごと抜けてしまうのが特徴です。その場合は歯根が吸収せず長く残ったままになっているため、もしそのような時は抜けた歯をもってご来院下さい。
アレクシオン社 HPPガイドより画像引用
歯科医院受診時に低ホスファターゼ症が疑われたら
お口の中の状態から低フォスファターゼ症が疑われる場合は、小児科を含む医療機関と連携をとりご紹介させて頂きます。そこで血液検査を行い診断がつけば治療に入っていくことができますので、できるだけ見逃されてしまわないようにする必要があり、歯科検診時はそのような可能性がないかを当院ではチェックしています。
まとめ
低フォスファターゼ症は骨や歯を作るのに必要な酵素に異常があり、骨が弱くなる難病ですが、4歳ぐらいまでに乳歯が抜けてしまうという特徴があります。このサインを見逃さないようにすることで早期に病気を発見し、早期治療につなげることができますので成長期のお子様をもつ親御さんにはぜひ知っておいて頂きたいと思います。
医療法人 上野芝はやし歯科
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