食事やおやつを食べたあと、お口の中ではどのような変化が起こっているかご存じですか?
実は、飲食をするとお口の中の環境は変化し、歯の表面では「脱灰」と「再石灰化」が繰り返されています。
このような飲食後のお口の中のpH(酸性・アルカリ性の程度)の変化を表したグラフを「ステファンカーブ」といいます。
今回は、ステファンカーブから分かる、間食の回数とむし歯の関係についてご紹介します。
ステファンカーブは、食事などによってお口の中のpHがどのように変化するかを表したグラフです。
食べ物や飲み物に含まれる糖質を利用して、歯垢(プラーク)の中の細菌が酸をつくると、歯の周囲のpHが低下します。
酸性の状態になると、歯の表面からカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出す「脱灰」が起こります。
一方、時間がたつと唾液の働きなどによって酸が中和され、溶け出したミネラルが歯に戻る「再石灰化」が進みます。
お口の中では、この脱灰と再石灰化が日常的に繰り返されています。
食事をして脱灰が起こったからといって、すぐにむし歯になるわけではありません。
唾液には酸性に傾いたお口の環境を元に戻す働きがあり、歯の再石灰化にも重要な役割があります。
しかし、脱灰する状態が長く続き、再石灰化とのバランスが崩れると、少しずつ歯のミネラルが失われ、むし歯につながることがあります。
そのため、むし歯予防では歯磨きだけでなく、食事や間食のとり方も大切です。
朝・昼・夕とある程度時間を決めて食事をすると、飲食後にpHが低下しても、次の食事までの間に回復する時間を確保できます。
ところが、
「お菓子を少しずつ長時間食べる」
「甘い飲み物を何度も飲む」
「テレビや仕事をしながら、いつも何かを口にしている」
といった習慣があると、pHが低下する機会が何度も繰り返されます。
その結果、歯が酸の影響を受ける時間が増え、再石灰化する時間が短くなってしまいます。
むし歯予防では、甘いものを食べる「量」だけでなく、「回数」にも注意することが大切です。
むし歯を予防するために、おやつをまったく食べてはいけないということではありません。
大切なのは、何度も少しずつ食べ続けるのではなく、時間や回数を決めて食べることです。
特に砂糖を含むお菓子や飲み物を頻繁に摂る習慣がある場合は、食べ方・飲み方を見直してみましょう。
お子さんの場合も、おやつを生活の中で上手に取り入れながら、ダラダラ食べにならないようにすることが大切です。
食生活を整えることに加えて、毎日の歯磨きで歯垢を取り除くことも、もちろん大切です。
また、フッ化物には歯の再石灰化を促し、歯質を強くする働きがあります。
フッ化物配合歯磨剤を適切に使用し、食生活とセルフケアの両方からむし歯を予防していきましょう。
ステファンカーブを見ると、むし歯予防では「何を食べるか」だけでなく、「どのくらいの頻度で食べるか」も大切だということが分かります。
毎日の歯磨きを続けていてもむし歯ができやすい場合には、歯磨きの方法だけでなく、間食や飲み物のとり方を一度見直してみるのもよいでしょう。
堺市西区・上野芝の上野芝はやし歯科では、むし歯のチェックや予防ケアとともに、一人ひとりのお口の状態に合わせたセルフケアについてもお伝えしています。
上野芝・津久野周辺で「むし歯を繰り返してしまう」「子どものおやつの与え方が気になる」という方も、お気軽にご相談ください。

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