仮歯

仮歯とはどうしていれるかご存じですか？

今日は仮歯についてお話させて頂きます。

仮歯とは

仮歯(かりば)とはまさにその文字の通り「仮りの歯」。テンポラリークラウン、であったりプロビジョナルクラウンと呼ばれます。

仮歯の目的

審美的な回復

まずは見た目の問題です。歯の形を整えて、型取りが終わってそのままであれば見た目に問題が生じます。特に前歯であれば日常生活を送るのに支障がでますし、さらに１か所ではなく２本３本と治療をしている場合はなおさらです。

機能的な回復

歯牙がない状態ではうまく噛むことができないですが、噛むという機能を一時的に回復させることができます。

歯牙の保護

神経のある歯である場合、何もない状態であれば水や風があたると痛みがでたりするのを仮歯をいれることで内面を保護することができます。

歯の移動防止

歯はスペースがあると移動して動いてしまうことがあります。その移動がごくわずかであっても、被せ物をいれる際にうまく入らなくなってしまうことが考えられるため、歯をその位置にとどめ移動させなくする働きがあります。

歯肉の形作り

仮歯をいれることで歯肉形態を理想の形に形作るという目的もあります。

最終補綴物の参考

最終的に入る被せ物を想定して、仮歯で審美面や機能面である噛み心地を確認しながら形態修正を繰り返して問題を改善していきます。問題がなくなれば最終補綴物作製時にその仮歯の情報を反映させます。

このように

土台となる歯に

↓仮歯を入れて

最終的に入る被せものに反映させていきます。
こちらの仮歯の情報をもとに、次回被せものが入る流れになります

患者さんから使用許可を頂きました。
ありがとうございました。

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