堺市西区 歯科 歯医者

先日【歯生え薬の開発が始まる？】という　おっ！と見入ってしまうニュースがありました。

”TBS　NEWSより画像引用”

大阪市の医学研究所北野病院や関連グループが京都大学医学部付属病院の協力のもと、先天性無歯症(生まれつき歯がない方)に対する歯の再生治療薬の治験を始めるそうです。

この歯の再生治療薬が「歯生え薬」という通称で呼ばれるようです。

先天性無歯症とは？

先天性無歯症とは歯の先天性欠如とも呼ばれ、名前の通り　生まれつき歯が欠損している、足りないことをいい、歯の形成異常の一つです。

歯の先天性欠如は１本だけ足りない場合や多数歯にわたって欠如してる場合もありますが、約１０人に１人くらいの割合でみられるとの統計があり、実際私達の普段の診療でも歯が生まれつき足りなく、少ないケースを日常的にはよく目にします。

現在の先天性無歯症に対する治療法は？

先天性無歯症による歯がない箇所を補う治療法は、インプラント、義歯、ブリッジのいずれかの方法が選択されることが多いです。

これからの研究への期待

もうすでにマウス、サルなどの動物実験では、先天的無歯症（生まれつき歯が欠損してる）のマウスに薬を注射して歯を生やすことには成功しているそうです。
先天的無歯症では、歯提（歯の種になる組織）が残っており、その成長を再開させることで歯が生えるのという原理のようですね。

その為、歯周病や虫歯などで後天的に歯を失った場合は、今回の「歯生え薬」を使用できるケースには該当せず難しいようです。

現在の治療としては人工物を使った代替治療しかありませんが、もし研究が進みご自身の歯を新たに成長させ生やすことができるのであれば、非常にニーズの高い治療法となるかもしれません。

続報を楽しみに待とうと思います。

医療法人　上野芝はやし歯科

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